このブログを読んでくださっている方で、愛媛県松山市のHeart In Touchのヒーリングセンターにお越しくださったことのある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
この、私の夢だった海辺のヒーリングセンターは、穏やかな瀬戸内海の海から徒歩12歩の場所にあります。(12分ではありません。12「歩」です^^)
浜辺を犬と散歩する人、ジョギングする人、家族で遊ぶ人・・・
私の生徒さんや、ヒーリングセンターを訪れる方たちも、みなさんこの浜辺でくつろぎの時間を過ごしていらっしゃいます。
そして、この浜辺には、2019年から「ふれあいの海辺」と書かれた立派な立て看板が愛媛県によって作られ、光栄にもそこには私が代表理事をつとめる一般社団法人HITキャラクトロジー心理学協会の文字も入っています。
目次
なぜ県がHeart In Touchの名前の入った立て看板を建ててくれたのか
私がこの地にヒーリングセンターを建設したのは2017年のことですが、その頃、この砂浜はひどい有様でした。
せっかくきれいな瀬戸内海の海がその向こうに広がっているというのに、砂浜には、プラスチックのゴミが山積しており、今のようにくつろぐことのできる場所であるとはお世辞にも言えませんでした。
犬の散歩に来てトイレのように使い、フンをそのまま残していくような場所だったのです。
けれども、プラスチックごみというのは、間違いなく私たち人間の手を通った後ここに捨てられたもの、もしくは同じく人の手を通ったのちここに打ち上げられたものです。
人の手によって放たれたものは、人の手によって回収し元の姿に戻してゆこう。
そう考え、犬の散歩の時に私はゴミ袋を持って砂浜のゴミを拾うことを決めました。
これがHeart In Touchの愛ビーチクリーン活動の始まりです。
拾っても拾っても終わりは見えなかった
毎日愛犬を連れての散歩の時にゴミを拾っても、拾っても拾っても、終わりは見えてきませんでした。
これっていつか終わりは来るんだろうか?
毎日そう思っていたのを思い出します。
けれども、プラスチックが割れ、小さく削れた破片のようなものを見ると、これを魚が食べ、そしてその魚を人間がいただき、やがてこれらのプラスチックが人間の体------子どもたちの体に入ってくるのかと思うと、私はごみ拾いをやめる気にはならなかったのです。
砂浜ですので、グランディングやアーシングもできているはずだ、という気持ちに切り替え、とにかく目につくところから、ひたすら、手当たり次第にゴミを拾うということを続けました。
1年ほど経った頃でしょうか。
「終わりがあるんだ...!」と思えた瞬間と出会えたのは。
「いくらやってもキリがないよ」の言葉を返上してゴミを拾い始めた方たち
新参者の私がゴミを拾っているのを見て、「いくらやってもキリがないよ」と声をかけてきた方もいらっしゃいましたが、ある時から、私以外にもゴミを拾う方が現れたのです。
とにかくハイヤーセルフを選び続けてきたそのことが、周りの方のハイヤーセルフをも揺り動かしたのでしょう。
浜辺を歩く時にゴミ袋を持って歩く人が少しずつ増え、もちろんヒーリングセンターに集う生徒さんたちも、朝に夕に、ゴミを拾うのが日課になってゆきました。
さらに、私がどんどん忙しくなり、出張等でゴミを拾えない日にも、誰かがお掃除してくれているようになり、浜は本当にどんどん、見違えるようにきれいになっていったのです。
やがて、以前はわざわざ来る人のいなかったこの浜辺に、家族連れが遊びに来るようになりました。
そして、ビーチクリーン運動としてゴミを拾い始めてから2年後に、愛媛県愛ビーチ活動に団体登録していたこともあり、継続的な活動と目に見える成果が認められ、この立て看板が愛媛県から授与されたのです。
誰かがハイヤーセルフを選ぶことは誰かのハイヤーセルフの選択につながり、そしてその選択がまた誰かの心を優しくハイヤーセルフに向けて揺り動かすことが、unintentionally(意図せず)に起こっていったのを目の当たりにすることができました。
心の癒しも同じ
そしてこれは、私が自分の仕事として行っていることと同じだな、とも感じました。
自分自身の問題に取り組み、癒してゆくというのは、一見終わりのないことのように最初は感じられ、途方に暮れてしまいます。
けれども、それでも少しずつ、少しずつ、気づくと自分の人生は以前とは比べものにならないほど自然に変わってゆきます。
辛く、終わりが見えないように思える道のりも、ある時点を超えると愛や幸せ、喜びに開き始め、自分とは一体何者なのか、何のために生きているのかが見えてくるのです。
そして、自分を癒すと、その変容は、必ず目の前の他者にもホログラフィックに影響を及ぼしてゆきます。
自分を中心に、360度、過去も未来も癒されてゆくのです。
やってきたからこそ、続けてきたからこそ見える世界がある
「両手に持てるだけのゴミを毎日拾おう」と続けているビーチクリーン運動。
この運動も、自分自身の問題に取り組み自分を癒してゆくことも、やってきたからこそわかること、見えてくる新しい世界があります。
私はどちらも続けてきたからこそ、見える世界は格段に広がり、そして今も広がり続けています。
だからこそ、今は、もっと自分を人の為に使いたい、人のために尽くしたいと思っています。
仕事とは、自分というギフトを世界にプレゼントすること。
これからも、お金を稼ぐという点での仕事だけではなく、自分の心を豊かに満たす仕事も、どちらも続けてゆきたいと思います。
ぜひ、いつか、ヒーリングセンターに遊びにきてくださいね。